![ベトナム](https://ikusei-tokugi.jp/wp-content/uploads/2024/10/sendingcountry_vietnam-1024x256.jpg)
人口が数年で約9,600万人と急増しており、面積も33万平方kmで中国やラオス、フィリピン等近接し、南北に長い国土を有する日本から見ると東南アジアの玄関口の位置にある国です。
中国、北朝鮮、キューバと共に社会主義共和制の国家で一部市場主義を取り入れながら、近年急激な経済成長を遂げている国の1つです。
中国の次に注目され、中国からの工場移転先としてベトナムが選ばれることが多くありました。
技能実習生としても、最近受入れ実績が急激に伸び、実習生としては2018年度には全実習生の過半数がベトナム人となっています。
本当の「ベトナム人」の姿
一般的に「まじめ」と評され更には日本人との共通点が多いと言われますベトナム人ですが、実際にはどうなのでしょうか? 一言で「ベトナム人」と言ってもいい人もいれば悪い人もいる、優秀な人もいればそうでない人もいます。 ベトナム人実習生事業を通じベトナム企業との付き合いや実習生を見てきた私たちが、感じたことや私たちなりの付き合い方をあげてみます。
指示した事は素直に実行します
一番に感じることは、(にこやかで穏やかな性格が多いですが)比較的感情を表情に出しません。あまり文句も言わず作業に取り掛かるので、こちらが言ったことはそのままやってくれるように感じます。その点から「まじめ」と捉えるられる事が多いと考えられます。
「まじめ」の落とし穴
指示を伝え、取り掛かるので問題ないようにも感じますが、しかしそこには少し勘違いがあると私たちは感じています。というのも、彼、彼女ら技能実習生はマイナス面もあまり表情に出しません。心の中では結構、怒っていることや、実際はわかっていないことも「悟られない」様に振舞うことが多く感じます。
実際はわかっていなかったり、納得のいかないことでも、そのまま受け流して作業を行い、出来上がりの完成度が低くなってしまう。ということが見受けられますので最後まできっちり確認することをお勧めします。
完成度に対する意識の差
また、楽観主義というのでしょうか、完成度が低いことに大して問題意識を持っているように感じられ無いことが多く、とりあえずでも出来ていれば「OK」と捉えらえている事がよく見受けられます。この点は一般的に言われる日本人の細かいところまで行き届いた完成度を求める事とは相反することが多く、運が悪ければトラブルにまで発展してしまう事も考えなくてはなりません。
技能実習における作業は日本人の常識で考えるのではなく(特に当初期間においては)出来上がりの完成度にこだわった指導を行ったほうが良いかもしれません。
怒られなれていない?
周りの人はおろか、親にも声を荒げて怒られるという経験をしたことが無い人が多いようです。失敗したときなども、いきなり「何をやっているんだ!!」などと怒られると自尊心が傷つき(言葉はわるいですが)拗ねるということも…。なかなか根気が要るかもしれませんが、説明と納得が重要でしょう。
どのように向き合うべきか
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どうやって「わからせる」か?
失敗したときは
- 何が悪いのか。
- どうするべきだったのか。
- 今後はどうするか。
等をきめ細かく教えてあげるという形があっていると考えています。 頭ごなしにきつい言葉で怒っても逆効果になることも。納得のいく説明をしてあげればきちんと理解することが多いですね。
とはいえ、危険な事や不法行為につながるようなことはきっちりとしからなければなりません。
日本とベトナムの常識には差があります。その差を埋めるようにしかっていても、単純にののしられていると捉えらえられていては企業様にも実習生のためにもなりません。 「信頼関係」をきっちり作り、怒っても「あなたの為に」怒っているということをわかってもらえる関係性ができていれば問題に発展することは無いでしょう。
「チームワーク」は苦手?
横のつながりがあるといったところですが、仕事に関してチームで働いたことが少なく、役割分担や助け合いなど日本人の感覚で指示をすると混乱するようです。しっかりと役割の意味を教え、その役割を「やり遂げる」事が大事だということは重点的に教えてあげてください。仕事に関してもそのような男性、女性で同様の特徴がしばしば見られます。
一口にベトナム人といっても
やはり一口にベトナム人と言っても当然個人差があり、全ての技能実習生に当てはまるわけではありません。個々と向き合い、それぞれにあった的確な指示やアドバイスを研修や技能実習を進めていくことが彼らの為だけでなく、教える側の私たちの為にもなると信じています。
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